2023年11月15日
こんにちは。
11月になり、紅葉も少しづつ深まっていますね。
山口県では朝夕の寒さもありますが、日中も冷たい風が吹くようになりました。
寒い日や日中と朝夕の寒暖差に気をつけてお過ごし下さい。
そういえば、以前ニュースで山口県のふぐ処理師の受験資格が変更されてから、2度目の資格試験が6月にあったそうですが、小学生の男の子が学科、実技試験を共に合格したというニュースがあったのを思い出しました。
小学生で難しいと言われているふぐ処理師の試験を合格するのは、すごいなぁと思いました。
今回は、地方または地域によって呼び方に違いについて調べてみました。
山口県では、ふぐのことを「ふく」と主に下関市では呼んでいます。
なぜ、「ふく」かというと、幸福の福で「福に通じる」という意味があるのは、だいぶ前になると思いますが、豆知識でお話ししたことがあるので省きますね。
では、他の地方や地域では、どのように呼ばれているかお話ししていきますね。
まずは、「てっぽう」は大阪で呼ばれていて、「ふぐの毒にあたる」ことと「鉄砲の弾にあたる」ことをかけて「あたると命がない」という意味になるそうです。
そして、てっさやてっちりの呼び方は、このてっぽうからきていて、てっぽうの刺身やてっぽうのちり鍋などを短縮して呼ぶようになり、てっさやてっちりと呼ばれるようになったようです。
続いて、「ジュッテントン」は、鹿児島県志布志地方で呼ばれているそうです。
この呼び方は、ふぐ毒にあたると、とても苦しんで死んでいく様を「10回転んで倒れるくらい苦しむ」という意味だそうです。
漢字では「十転倒」と書きます。
九州地方は訛りが強く、十転倒がなまっていって現在のジュッテントンになったそうです。
続いては、「キタマクラ」は、高知県で呼ばれているそうです。
この呼び方は、葬儀や通夜などの時に亡くなった方を寝かせる時に北枕になります。
そして、ふぐにあたると死んでしまうこともあることから、キタマクラと呼ぶようになったそうです。
他にも呼び名はあって、瀬戸内海では「ナゴヤ」と呼び、ナシふぐやコモンふぐ、ヒガンふぐなどの一部のふぐの呼び方です。
この呼び方は、“尾張名古屋は城で持つ”の尾張から「身の終わり→ 死」を意味することから「ナゴヤ」と呼ばれるようになったそうです。
続いて、長崎県ではとらふぐのことを「ガンバ」と呼び、棺桶をとなりに置いてでも食べたいと言った意味があるそうです。
千葉県では「トミ」と呼んでいて、宝くじ(富くじ)のことで、滅多に当たらないという意味で、この呼び名になったそうです。
他に、クロモン、イカふぐ、ブッキンなどいろいろな呼び方があるのが分かりました。
呼び名に共通しているのが、縁起が悪い言葉が多く関連づけられていることがわかります。
やはり、ふぐ調理の難しさを表しているように感じます。
昔は、今ほど厳しく調理師免許や専門の資格がないと調理ができなかった訳ではなく、間違って毒の部位が混入してしまうこともあったと思います。
もちろん、今は専門の資格や毒のある部位がどこにあるのかわかっているので、安心して下さいネ。