2022年10月19日
こんにちは。
10月も後半になり、風も冷たくなってきましたね。
秋も深まってくる頃ですね。
9/26(月)にふぐの初競りが下関の南風泊市場で行われました。
天然と養殖のとらふぐが水揚げされました。今年は、9月になってからも暑い日が続いたため、ふぐの需要があまり上がらなかったようで、価格が安価になり1キロ16,000円となりました。
今年は10月くらいまでは暑いそうですが、冬は寒くなるという気象予想がされていますので、寒い季節に美味しいふぐ鍋をいっぱい食べてほしいです(^ ^)。
今回は、ミナミハコふぐについてお話をします。
ミナミハコふぐは、ハコふぐ科の海水魚で、幼魚の時は体色は黄色に黒い斑点があり、成魚になるとオリーブグリーンの体色に淡いブルーと黒い縁取りの水玉が体表に現れます。
幼魚から成魚になると体色が変わるふぐです。
以前に、ハコふぐについてお話ししたことがありますが、ミナミハコふぐとハコふぐは幼魚の時は姿と形がそっくりですが、目と黒い斑点で見分けがつきます。
ハコふぐは、目より斑点が小さく、ミナミハコふぐは斑点が目と同じ大きさになります。
では、ミナミハコふぐの特徴ですが、ハコふぐ目ハコふぐ科で、英語名は「Yellow Boxfish(イエローボックスフィッシュ)」という名前がある海水魚で、名前の通り四角い箱型で、黄色いサイコロのようなふぐです。
可愛い見た目から、観賞魚としても人気ですし、ダイバーなどにも人気です。
生息域は、日本近海では和歌山県の南の暖かい海域で幼魚を見かけることができます。成魚は、インド洋から太平洋の西側の熱帯や亜熱帯を好んで生息しています。
生態は、成魚は水深50mより浅い珊瑚礁や岩礁などに単独で生活しています。
そして、繁殖期になるとペアを作って繁殖をします。
幼魚のときは、20mよりも浅瀬の珊瑚礁域にいて、岩の隙間や亀裂で単独でいます。
ただ、7月〜9月頃に、黒潮にのって日本にミナミハコふぐたちはやってきます。このとき、暖かい海域の潮だまりにいたり、浅い水域にいることもあるので、シュノーケリングで見つけることができるかもしれないですね。
はこふぐの仲間は、体が四角い骨板のため、泳ぎは速くないです。臀びれと背びれだけを使って泳ぐため、他のふぐや魚のようには速くは泳げないのです。
でも、一生懸命に背びれと臀びれを動かして泳ぐ姿は、とても可愛いですね。
体長は、成魚になると35cm前後になります。
そして、ミナミハコふぐは外敵から身を守るために、パフトキシンという有毒な粘液を出して身を守ります。
ですので、もし、水槽で他の魚と一緒に飼うことはやめた方がよさそうです。
ミナミハコふぐもそうですが、一緒に飼育していた魚たちも死んでしまいます。
エサは、雑食性で、海藻類やえびやかになどの甲殻類を好んで食べています。
ミナミハコふぐは、「ナンパコ」と愛称で呼ばれるくらいダイバーに人気のふぐです。性格はおとなしいですが、びっくりすると体表から毒を出すので意外と危険ですね。
ダイビングなどで見かけた場合は、刺激を与えず見守ってくださいね。
↓ ミナミハコふぐの動画です。とても可愛いので、見てみてください。
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