2022年8月26日
こんにちは。
8月になりました。
毎日、暑い日が続いています。
新型コロナ感染症で、山口県内の感染者が大変多くなっています。
お出かけの際は、熱中症対策と感染症対策をしっかり行ってお出かけください。
今回は、ふぐの仲間でヨリトふぐについてお話をします。
ヨリトふぐの名前の由来は、釣り上げると水を吸い込み糸が縒れてしまうこと、縒り糸が訛ってヨリトとなったそうです。
特徴は、大きさは30cm〜40cmくらいで、体には棘がなくツルッとした感じです。
体色は、濃褐色か濃緑色で、体表の模様が縒ったような細い筋があります。
膨らんだ状態は、お腹側からみるとまるで提灯のように見えます。
そのため、地域ごとに呼び名が違うそうで、見た目からか愛媛県では「チョウチンふぐ」、静岡県では水分の多い魚という意味なのか、それとも釣り上げると水を飲んで膨らみ陸揚げすると水を吐いて萎むからなのかわからないですが「ミズふぐ」、神奈川県では由来はわからないですが「デデふぐ」または「カワふぐ」と呼んでいるそうです。
生息域は、だいたい水深480mの比較的深い場所にいて、岩礁や砂地を好んでいることが多く、世界中の温かい海に生息しています。
日本近海では、青森県より南の太平洋側、日本海側、伊豆諸島などに主に生息しています。
ちなみに、毒性については、精巣・筋肉・皮は無毒で、肝臓・卵巣・腸などは猛毒のため可食は禁止されています。
旬は、寒い時期です。
ヨリトふぐは、昔、無毒とされていて、伊豆や伊豆諸島などでは筋肉や皮、精巣や肝も含めて、ぶつ切りにして味噌汁にして食べていたそうですが・・・。
今は、肝に毒を持った個体がいることから、食べることは厚生労働省によって禁止されています。
余談ですが、大分前になると思いますが、愛知県のスーパーで、ふぐの肝臓が一緒に販売されていたことでニュースになっていましたが、このふぐはヨリトふぐだったそうです。愛知県では、ふぐの肝臓を食べる習慣があったそうです。
話を戻します。
ヨリトふぐは、皮にも味があって美味しいため、煮こごりや先にも話したように皮ごとぶつ切りにして味噌汁や鍋などで食べるのも美味しいそうです。
ただ、筋肉は水っぽいので、火を通すと煮崩れしやすいため、干してから唐揚げや焼いて食べるのも美味しいそうです。
他には、湯引きをしてお刺身として食べることもおすすめです。
ただ、市場には流通しておらず、稀に関東方面で見かけることもありますが、価格は安価です。