2022年7月25日
こんにちは。
7月になり、蒸し暑さが続きます。
また、新型コロナウイルスの感染拡大が始まり、第7波に入ったそうです。
暑さと感染対策を両方心がけないといけないですが、体調管理に気をつけて暑い夏を乗り切りたいですね。
さて、今回は「しろさばふぐ」の仲間で黒さばふぐについてお話をしていきたいと思います。
まず、黒さばふぐについてですが、昔は、前回お話した「「しろさばふぐ」と黒さばふぐは分類されずに、「さばふぐ」と呼ばれていたそうです。
さばふぐと呼ばれる訳は、鯖に似ていることと、ふぐは通常群れずに個体でいることが多いですが、さばふぐは沖合を群れで泳いでいることから「さばふぐ」と呼ばれているそうです。
「しろさばふぐ」と黒さばふぐの特徴は、「しろさばふぐ」とよく似ていますが、全体に黒みを帯びていて、ややずんぐりと丸いフォルムをしています。
他にも違う特徴がありますので、ご紹介します。体型は紡錘形で体高はあまり高くなく、体長は35cm前後になります。小さな棘が、頭部から背中のあたりまであります。
尾びれは、全体的に黒っぽく、二重湾入型(真ん中がやや湾曲している)で、尾びれの端の上下が白くなっているのが主な特徴になります。
生息域は、北海道 南部から九州南部にかけての太平洋側と東シナ海に生息しています。
また、日本近海に生息している黒さばふぐは、筋肉や皮、精巣は無毒とされていますが、東シナ海で採れたものは筋肉は弱毒、卵巣と肝臓は猛毒と報告があるため、注意が必要になります。
ちなみに、産卵期は4〜5月で、旬は秋〜冬にかけてになります。
前回にお話した「しろさばふぐ」と今回の黒さばふぐに似た毒さばふぐがいますが、毒さばふぐは全身猛毒のため、食用には適していないので、もし釣りでふぐなどを釣り上げた場合には、決して自分で捌かず、専門の方に確認してください。
毒さばふぐは、黒さばふぐよりずんぐりと丸みを帯びていて体長も50cmとやや大きいですが、他のさばふぐと見分けるのは難しいです。
見分け方としては、腹部と背中の小さい棘があり、この棘が背びれの付け根あたりまであります。
元々は毒さばふぐは、南シナ海やインド洋で生息していますが、近年では北上してきているそうで、日本近海でも漁獲される可能性あり、油断ができなくなっています。
話を、黒さばふぐに戻します。
黒さばふぐは、「しろさばふぐ」と同じように一夜干しなども美味しいですが、鍋の他に味噌汁の具として入れるのも美味しいですし、唐揚げや天ぷら、煮物などにして食べることができます。
ただ、市場ではあまり出回ることがないようです。