2022年6月15日
こんにちは。
6月になり、梅雨入りもしました。
今年は、梅雨入りが昨年よりも1週間遅かったそうです。
とはいえ、6月に入り、梅雨寒になったり、また蒸し暑くなったりとしますので、体調に気を付けてください。
今回は、しろさばふぐについてお話ししようと思います。
しろさばふぐの生態は、体長25〜35cmくらいの大きさで、中型のふぐになります。
生息域は、東アジア沿岸に広く生息していて、日本では北海道から九州にかけて広く生息しています。
ふぐの仲間では、遊泳に優れていて、貝類や甲殻類を主に食べていて、大きくなると小魚も食べます。
産卵は、今ごろの5月〜7月の初夏になります。
旬は、トラフグとほぼ同じ時期で、11月〜2月にかけて楽しむことができるふぐです。
ただ、他のふぐと違い、身、皮、内臓(卵巣や肝臓)にも毒のない珍しいふぐですが、他のふぐとの混同を防ぐために、卵巣や肝臓などの臓器は、厚生労働省が食べることを禁じています。
体色の特徴は、背側が暗緑色、体の側面は鶯色からお腹にかけて黄色、腹部は白色になります。
背びれと胸びれは黄色っぽい感じで、臀びれは白、尾びれは上半分が黄色で下半分は白くて、ひれの先端は白っぽいのが特徴になります。とらふぐと同じように皮の表面に、頭部背面から胸びれにかけて棘があり、胸びれから背中にかけては棘がなく滑らかな体表をしています。
しろさばふぐは、全国で呼び名が違い、ここ周南市では「銀ふぐ」と呼んでいます。北九州と下関では「かなとふぐ」と呼んでいるそうです。
また、しろさばふぐは、無毒のふぐですが、酷似した毒さばふぐがいるので、気を付けてくださいね。
しろさばふぐは、天然物として身と皮、白子が可食部位として流通していて、家庭料理に取り入れやすく、美味しく食べることができるのでご紹介します。
「身欠きふぐ」は、ふぐを危険な臓器などを取り除いた状態のことを言いますが、昆布で締めることで程よく水分が抜けて、昆布とふぐの身のエキスが混じって風味豊かになって、刺身で美味しく食べることができます。
スーパーなどでは、「身欠き」の状態で売っていることはなかなかないですが、もし見つけた時は試してみてください。
また、ふぐの一夜干しも美味しく食べることができます。
軽く炙ってもいいし、唐揚げにしても美味しく食べることができます。
次回は、しろさばふぐについて似ている、くろさばふぐと毒さばふぐについてご紹介しますね。