2022年3月9日
こんにちは。
3月になりました。
暖かくなり、桜の蕾も少しづつ膨らんできていますね。
桜の花が開く日が楽しみです(^^)
さて、4年前くらいだと思いますが、「ふぐはどのようにして毒を持つのか?」という内容の豆知識を書いたことがありますが、別の面白い記事を見つけたので、ご紹介したいと思います。
日本大学の海洋生物学の准教授のかたが、研究室の学生さんから「ふぐ毒の研究がしたい」と相談を受けたことから始まったそうです。
研究の内容は大きくわけて2つあるそうです。
1つ目は「ふぐはなんのために毒を持っているのか?」と2つ目は「ふぐはどこから毒を手に入れているのか?」だったそうです。
1つ目の研究の内容は、最初にとらふぐの稚魚をスライスして、ふぐ毒だけを染める化学染色を使って調べたら、体表に毒があることがわかったそうです。
そして、他の魚にエサとして与えたところ、口には含むけど食べることはなかったため、体表の毒が身を守っていると結論され、この実験結果を論文にまとめて発表されたそうです。
ですが、他の専門家から「ふぐの体表の粘液が原因ではないか」との意見が出たため、さらに実験をかさねるために、「無毒のふぐを作って、有毒のふぐと比較する」ことだったそうです。
まず、無毒のふぐの親を手に入れて、無毒の環境で子どもを産ませることから始まったそうです。
2年かけて、無毒のふぐにエサを与えて、無毒のふぐの成魚を作って、卵を人工授精させて、無毒のふぐの稚魚を手に入れて、同じように他の魚に与えたところ、吐き出すことなく食べたそうなので、やはり体表の毒が原因で食べなかったということが結論付けられたそうです。
有毒のふぐと同じように、無毒のふぐをスライスして、化学染色で調べたところ、体表に毒はなかったそうです。
日本大学の准教授によると、「ふぐは天敵から身を守るために産まれたときから毒を身にまとっている」これを「母親からの贈り物」と呼んでいるそうです。
なんだか、子孫繁栄のために産まれた卵から稚魚になったときに身を守るために毒を少し子どもに分け与えているなんて、母ふぐからの愛情ですね。
2つ目については、次回にお話しようと思います。
↓ 参考にした記事
https://kenkyuryoku.com/フグの毒化に及ぼすヒラムシの影響―真のフグ毒/