2021年1月27日
こんにちは。
今回は、天然とらふぐと養殖とらふぐの違いについてお話をしようと思います。
まず、天然とらふぐと養殖とらふぐを見分けるには、尾ひれを見るとわかります。
天然とらふぐは、外海の広い海でゆったりと泳いでいるため、長く大きく発達していてきれいな扇状になります。
囲まれた状態で育つ養殖とらふぐは、尾ひれを噛むことがあるため、扇状にならずギザギザとした欠けた状態になっています。
それと、天然とらふぐは、貝類などの硬い餌を食べるため、歯切りの必要はないのですが、養殖とらふぐは、ふぐ同士傷つけあってしまうため、歯きりをする必要があリます。
天然とらふぐと養殖とらふぐを見た目で見分けるには、尾ひれと口元をみればわかります。
一般の方たちは、調理された状態で見ることが多いと思います。
調理された状態で天然とらふぐと養殖とらふぐを見分けるのは難しいです。
ふぐ刺しを例にとってみようと思いますが、養殖とらふぐは真っ白な身に対し、天然とらふぐは半透明でうっすらと赤みを帯びていることがあるため、天然とらふぐと養殖とらふぐの違いはわかるかと思います。
ふぐ刺しで、天然とらふぐと養殖とらふぐを見分けるには、食感や味の違いで判断することが多いです。
天然とらふぐに関しては、「天然とらふぐの魅力は身質にある」といっても過言ではありません。
天然とらふぐの身は、タンパク質でアミノ酸の旨味成分が多く含まれているため、高タンパクである天然とらふぐの身は「濃い旨味」を持っています。
そのため、天然とらふぐは自然の海で大きな尾ひれで自由に泳いでいるため、身が引き締まってコリコリとした弾力のある食感と旨味を楽しめます。
養殖とらふぐは、天然とらふぐに比べると身が柔らかく感じます。
ちなみに、かの坂本龍馬はふぐ好きだったと有名ですが、食べたふぐは当然ながら天然とらふぐということになります。
当店では、店内の大きないけすで新鮮な状態でとらふぐを活かし、注文が入ってから水揚げをし、さばいてお出ししていますので、より新鮮で歯ごたえのあるふぐ刺しをご堪能いただけます。
ふぐの季節はまだ続きますので、楽しんでいただければ幸いです。