2018年11月26日
こんにちは。
ハリセンボンについてのご紹介です。
ふぐといえば、高級魚のとらふぐや真ふぐといった普段スーパーなどにも売られているものだったりしますが、今回はハリセンボンについてのお話です。
まず、ハリセンボンについてお話します。
ちなみに漢字で書くと「針千本」です。
ハリセンボンは、フグ目・ハリセンボン科に属しているためふぐの仲間ですが、ふぐではないです。
日本では、沖縄地方や太平洋側や、津軽海峡より南側の日本海で生息しています。
体長は40cmで、体に小さい黒い斑点があり、ヒレには斑点がないです。体色は、褐色系でまだら模様です。
そして、敵に襲われたりすると水や空気を取り込み、体を膨らませて棘をたてて威嚇をします。
上の写真は威嚇していないときのもので、下の写真が威嚇をしているときの写真です。
普段のハリセンボンは、愛らしいですが、観賞用に飼われることもあります。
ハリセンボンの特徴として、上の写真を見ていただくとわかると思いますが、腹ビレがないため、威嚇で体をふくらませると泳げずにただ漂っているだけになるそうです。
特徴としては、腹ビレがない、顎の歯が融合している、皮膚が厚いや体を膨らませて威嚇することや肉食性であることなど、多くとらふぐや真ふぐに似ていますが、歯に違いがあります。とらふぐや真ふぐは、上下に2本づつあり合計4本に対して、ハリセンボンは上下1本で合計2本になります。
ハリセンボンは、熱帯性の魚ですが、暖流に乗って、北上してしまうことがあるそうです。海水温が低い場所へ行くと、繁殖できないため、海岸に漂着してしまいます。
そして、ハリセンボンは食用にもなるそうです。
大きいものは、棘を皮ごと剥いで、鍋料理や唐揚げにして食べているそうです。
また、沖縄ではハリセンボンを「アバサー」と呼んでいて、「アバサー汁」が代表的な沖縄料理になるそうです。
「アバサー汁」は、皮や骨から出汁を取り、味噌汁の身として使用するので、コクと旨味とコラーゲンが溶け出していて、美容に良さそうですよ。身もしっかりあり食べごたえもありそうです。
また、ハリセンボンには、毒はないそうなので、皮や肝臓も食べることができるそうです。例外的に卵に毒を持っているようなので、卵は食べないそうです。
とらふぐや真ふぐなどは、ふぐの調理師免許がないとさばけないですが、ハリセンボンは免許がなくてもさばけるそうです。