2012年12月8日
ふぐは昔から、
「秋の彼岸から春の彼岸まで」
「ふぐは橙の色づく頃より食い始め、菜種の花の咲く頃に食い終わる」
といわれて来ました。
いずれも、ふぐと旬の結びつきを現した、なんとなく風情のあることばですよね。
しかし現代では、河豚でなくとも、スーパーに行けば一年中変わらない食材が並び、昔ほど季節感を感じることが少なくなって来ました。
これはおそらく、人間が、本来の自然との関わりを身体で実感する機会が確実に失われいるわけで、人間に本来備わっている「五感」をはじめとした感性が鈍り、もしかすると抵抗力や自然治癒力、自律神経にも影響を与えているのかもしれません。
便利さや快適さだけを追求して来たこの無機質な現代だからこそ、「冬に河豚を食べる」という旬の良さを身体で実感していただき、こころも身体も満たしていただければなぁ、と思う次第です〜。
ーー参考文献ーー
書 名:ふぐの文化
著 者:青木義雄
出版社:成山堂書店
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