2013年11月15日
ふぐの食べ頃は、秋の彼岸から春の彼岸までと言われています。
ちなみに、秋のお彼岸は9月20日~26日までの7日間で、春のお彼岸は3月18日~24日の7日間となります。
秋の彼岸を過ぎた頃に、河豚の産卵期が終わり、栄養を蓄えて体力や肉付きが回復しはじめるということで、食べごろになるようです。
実際には、12月から翌月2月の最も寒い時期が美味と言われています。
そして特に、産卵前の2月頃の身肉・白子の味わいは格別で、他のものでは味わえない最高の美味しさを堪能出来ます。
とら河豚の旨みの秘密は、筋肉の中に多く含まれるアミノ酸の「グリシン」と「リジン」が影響しています。
このアミノ酸は甘みを強く感じられ、加えて「クレアチン」も多いため、深いコクを感じるのです。
やっぱり河豚料理として代表的なのは、
◎ふぐ刺し
◎ちり鍋
◎唐揚げ
◎ふぐ汁
あたりが定番でしょうか。
もっとも江戸時代には、ふぐ料理といえば、河豚の身を入れた味噌汁の「ふぐ汁」が主で、
調理法がまだあまり確立されておらず、中毒を起こす事も日常茶飯事だったようです。
ふぐを中毒など気にせずに美味しく食べられるわたしたち現代人は幸せ者ですね♪
━━ 参考文献 ━━
書 名:四季のさかな話題事典
著 者:金田 禎之
出版社:株式会社東京堂出版