2013年11月28日
全国的にますます冷え込んで来ているようですが、皆様風邪などひいてませんか?
こんな寒い日は、藤吉の絶品のふぐ料理で、日本中の人々に心も身体も温まって欲しいな、と思う今日このごろです。。。
さて、前回の記事で、ふぐの最も美味しい時期は産卵前の2月であると紹介しましたが、今回はふぐの産卵について書いてみます。
フグ科の河豚の内、
◎トラフグ
◎クサフグ
◎ヒガンフグ
は、群れで産卵を行ないまして、これを群産卵といいます。
一方ふぐの中には、一対一での産卵をするものも居ます。
中でも群産卵の習性が有名なクサフグの産卵地である山口県光市の室積は有名で、日本最大の産卵場として県が天然記念物に指定し、保護されています。
まず、数匹の雄が波打ち際に泳いで来て、しばらくうろうろしてから引き返します。
これは、安全を確認するための偵察隊と言われています。
その後に雌がやってきて、小石の隙間に卵を産むと、そこに雄の大群がやってきて一斉に精子をかけます。
その時は海水が白く濁るほどです。
生命が誕生する神秘的な瞬間なのですが、雌の数に大して圧倒的に多い雄にとっては自分の子孫を残すための、正に生存競争の修羅場と言っても良いかと思います。
勢い余って海岸に乗り上げて息絶えるものや、横になって放心状態になっている姿もよく見かけることがあります。
こんな壮絶で神秘的な光景一度は生で見てみたいものですね♪
━━ 参考文献 ━━
書 名:ふぐの文化
著 者:青木義雄
出版社:成山堂書店