2019年8月21日
こんにちは。
前回の豆知識で、春夏のとらふぐは味が濃く、美味しいとお伝えしたと思いますが、今回は“ふぐの生態”についてお伝えしていこうと思います。
実は、とらふぐは回帰本能があり、回遊しているのはご存知ですか?
近年、日本の沿岸を2000キロに渡って回遊していることがわかってきました。
最近の研究でとらふぐには、「回帰本能」があることが発見されたそうです。
では「回帰本能」とはなんぞやですが、サケやマスが自分の産まれた河川に戻るというお話を聞かれたことがあると思いますが、これと同じことがとらふぐにあることがわかってきたそうです。
下関で放流されたふぐがオホーツク海で発見されることもあるそうです。
では、とらふぐがどのように回遊しているかですが、産卵は3月〜6月に行われます。この時期は潮流が早いため、水深10cm〜50cmのところに好んで産卵します。
また、孵化してから稚魚になると餌や身を隠すことができる小石や砂利の多い場所を好んで産卵をします。
そして、春から夏になると、海水が温まるため冷たい海水を求めて北上していき、そのため産卵も少しずつ遅くなっていきます。
では、なぜ回遊しているのがわかったかということですが、とらふぐは2〜3年で成魚になるため浅瀬などで見かけることはないため、回遊しているということです。
成魚になったとらふぐは、東シナ海などの外海、そして水深が深い場所、水温が低い海域を回遊しているために、とらふぐは回遊魚と言えます。
そして、産卵時期になると産まれ育った海域に戻り、卵を安全な場所へ産みます。
とらふぐの産卵は1回ではなく、翌年も産卵をするそうです。
余談ですが、光市でくさふぐの産卵が見られる場所があります。くさふぐの産卵は大潮の日に集団で浅瀬にやってきて一斉に産卵し、そして波に乗ってまた海に帰っていきます。
とらふぐも、くさふぐと同じように産卵をしていると思います。




