2012年10月13日
ふぐの毒の正体は、「テトロドトキシン」という成分です。
この早口言葉のような成分の名前は、「四つの歯を持つ」という意味のふぐの学名から名付けられたそうです。
ふぐ毒の科学的な解明への試みは明治四十年代頃から始まったと言われていますが、そういった研究の成果として、「テトロドトキシン」はその神経への強い作用が注目され、鎮痛剤、鎮静剤として医療の現場でも使われているそうです。
それにしても、まだふぐの毒のメカニズムが解明されていない時代に、中毒死が連発するふぐの調理法を確立した、人間の探究心というか、死をも恐れない食への執着心は尋常でないものがありますね。
恐るるべしは日本の食文化と言えるかもしれません(笑
ーー参考文献ーー
書 名:ふぐ
著 者:朝日新聞西部本社社会部
出版社:朝日新聞社




