2012年9月20日
脂身の甘さや肉自体の味の濃さが特徴の赤身とは対称的に、白身魚は脂肪が少なくて、味が淡泊です。
白身魚といえば、鯛(たい)や鮃(ひらめ)も捨てがたいですが、やはり冬鍋の王様といえば河豚が定番ですよね。
寒い冬に土鍋を囲んでみんなで食べる、だしがよ〜くしみ込んだホックホックの河豚の身は最高です。
さて、なぜ河豚が美味しいかですが、実はふぐの身はそれ自体に甘みがあり、ポン酢を付けない状態で口にするとその甘みを感じることが出来ます。
この河豚の甘みは、旨味成分の「グリシン」と「リジン」だと言われています。
一般の白身魚よりもこの旨味成分を多く含んでいることも、ふぐが美味しい理由と言えるのではないでしょうか。
====参考文献====
書 名:ふぐの文化
著 者:青木義雄
出版社:成山堂書店
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