2012年10月28日

さて、前回は板前として一人前と認められるための10年〜15年という修行期間を説明しました。
これでようやく、「真」になれる条件が整い、
フグの身を引くような難易度の高い仕事が任せて貰えるようになるという訳です。
ところが実際には、ピラミッド社会の板場にとって、
どんなに大きな料亭でも、「真」の存在はたったひとりです。
現役の「真」が引退したり、他の板場から招かれたりしない限りは、
よほど運が良くなければ、かんたんに「真」になることは出来ないのですね。
まぁ、この話しは1980年代に書かれた本を資料として書いているので、
現代では、多少様相が異なっているのでしょうが、
それにしても、板前って凄い世界ですよね。
こういう話しを聴くと、もっとしっかり味わって食さなければって、素直に思いますね!
ーー参考文献ーー
書 名:ふぐ
著 者:朝日新聞西部本社社会部
出版社:朝日新聞社




