2025年10月11日
こんにちは!
10月になりました。
暑さもようやく落ち着き、過ごしやすい季節になりましたね。
少しづつ秋が深まってきています。
今回は、「とらふぐの尾びれはふぐ酒に使えるのか?!」ということについてお話をしていこうと思います。
昔よりとらふぐの尾ひれは、ひれ酒として使われていたようです。
尾鰭(おびれ)が使われる理由として、旨味成分が豊富に含まれていて、乾燥させても風味を長く保ちやすいためです。
そして、戦争時は米が不足していたため、日本酒は貴重品でした。なので、苦肉の策として政府が日本酒と食用アルコールを混ぜて水増しした「三増酒」という酒を作っていたそうです。
それはとても辛味が強くとても飲めるものではなかったため、砂糖などの甘味とグルタミン酸などの人工甘味料を加えて呑みやすくしたのが、「三増酒」になるそうです。
この「三増酒」を美味しく飲む方法として、漁師さんが海風の寒さを凌ぐため、お酒を温めて飲んでいたそうです。
温めた酒を混ぜるために、食べ残した鰭(ひれ)でかき混ぜたら、酒にほんのり色がつき驚くほど美味しい酒になったエピソードがあるそうです。
思うに、焼いたひれの香ばしさが酒に移り、熱くした酒によって鰭(ひれ)の旨味が酒に溶け出し、色がほんのりついたのではないかと思います。
「三増酒」を美味しく飲む方法として話題になり、広がって行ったのではないでしょうか?
想像に過ぎないですが、偶然が生んだ「ひれ酒」ですが、地酒や美味しい日本酒などに鰭(ひれ)を浸して飲む方法は現在に確立された飲み方になっています。




